【日本版ラストオリジン】スノーフェザーをきっと好きになる1ページ

2022年7月13日

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はじめに:好きな理由

 あなたは、何を見てどう好きになる経緯を辿りますか?色、デザイン、声質、または、特定の属性、内包されたシチュエーション、はたまたバックボーン……人が何かしらを"好き"になる理由は、本当に千差万別だと思います。

今回紹介するのは、ポストアポカリプスファンタジー"ラストオリジン"に登場するキャラクターの1人、スノーフェザーについてです。

 彼女を好きになった理由については、こと筆者の場合は当初こそ"容姿と表情"でした。ラストオリジン日本版を始めた当初は存在すら知らなかったものの、徐々に世界感と魅力的なキャラクターたちにどっぷりはまるようになり「もっとラスオリのことを知りたい」と先行している韓国版(以降本国版と表記)の情報を漁りだした頃…ゲームを開始して半年近く経った頃でしたかね。

そんな時、未実装キャラの中でスノーフェザーの存在を知りました。白鳥を思わせる白いドレスに全体的に丸みを帯びたフォルム、動物的な要素を思わせる翼にいかにも大人しそうな髪型、表情……まるで天使のようなその姿を見て一目惚れしました。

 

 そしてよく見なくてもでかい。ラストオリジンのキャラは総じてでかいことが多い中でも、頭サイズにでかいともなるとさすがに数が限られてきます。スノーフェザーはその中でも身長も大きなタイプで、なんとこの物静かそうな雰囲気で身長174cmと作中で全体で見ても上から数えた方が早いくらいです。

なお筆者はおっぱいは好きですし巨乳爆乳超乳もどんとこいではありますが、高身長は特に好きな属性ではありませんでした。ところが、彼女のことを調べていくにつれスノーフェザー自身は大柄な身体を気にしていること、さらに動物遺伝子を含んで製造されるバイオロイド群"コンパニオンシリーズ"に属しかつ末っ子扱いであることを知りました。

姉妹のいない筆者にとって、"背も胸も大きいけど大きいことを気にする大人しくて優しい妹"属性というギャップの破壊力と言ったらもうハンマーで頭を殴られたほどの衝撃でした。

 

 スノーフェザーは、とあるイベントのキーキャラクターだとも知りました。知った当初は2020年秋の10月頃。本国版では2020年夏イベントで入手できたキャラではありますが、日本版は1年遅れでのサービス開始だったためイベントが回ってくるのも1年遅れです。

半年以上もの間、「スノーフェザーちゃん実装はよ」とTwitterで呟き続け、「シロフクロウ可愛い」と動画を見ながら待ち続け……来る2021年6月30日、ようやく日本版にも彼女がメインヒロインかつ入手機会となるイベント"妖精の村のアリア"が開催されることと相成りました。

イベントストーリーにも力が入れられていることでお馴染みのラストオリジン。この妖精の村のアリアで、スノーフェザーをよりもっと好きになる魅力を知ることになります。

 

スノーフェザーの魅力

 スノーフェザーの魅力を語る上で、主役を務めたイベント"妖精の村のアリア"は外せません。妖精の村のアリア(以降妖精村と表記)は2021年7月~9月、そして2022年3月~4月に開催されイベントマップが開放、ステージをクリアするごとに物語が開放され読み進めることが可能でした。22/07/13現在では、新規の方も6章までクリアすることで[基地]→[記録室]と進んだ先で閲覧が開放され読めるようになります。

各章とイベントは時系列繋がりなため、6章→晩餐→遺産→満月→ハロウィン→セントオルカ→チョコ女王→7章→妖精村、と続いており、今回の妖精村は無敵の龍合流後かつ星の落とし後との戦闘後修復と点検のためラスオリ界におけるグアムに滞在することから始まります。

 

 スノーフェザーはイベントストーリーによってキャラの成り立ちやキャラ設定の深堀りがされています。何の気なしに読み進めていると見落としやすい魅力ポイントをまとめたので、イベストを読んだ時のことを思い返しながら彼女の魅力をより知って欲しいと思います。

どうしても愛が溢れすぎて長くはなってはしまいますが、ご容赦下さい。

 性質上多分に妖精の村のアリアのネタバレを含みます。気にされる方は先にゲーム内で読み進められることを推奨します。

 

邂逅:鳥かごの中

 主人公とスノーフェザーの出会いは、主人公たちがブラックワームにより招かれた救護団体の住処"妖精の村"に立ち寄る所からスタートします。

妖精の村のバイオロイドたちを戦力として迎え入れたい主人公。しかし様子がおかしい……。そんな中突如起きた爆発事故で、一人のバイオロイドが捕らえられます。

パっと見粗雑そうに見えるこの檻は、かつて世界を牛耳っていた作中の大企業の一つ"ブラックリバー"によるバイオロイド監禁用のケージです。人間よりはるかに生命力や戦闘力の高いバイオロイド用なのですから、多少暴れた程度で簡単に壊れるような仕組みではないようです。捕まった座り込んでいる白いバイオロイドは膝を抱えて座り込み、木々で覆われ見えないはずの空を虚ろな瞳で見上げていました。彼女と対話をすることにした主人公は、「こんにちは」の挨拶とともに声をかけます。

 

 バイオロイドは、人間とよく似た風貌ではありますし人間同様の機能を所持していながらも身体を構成する要素までは同一ではありません。骨、筋肉、皮膚…体組織全て人工のもので、さらにオリジンダストと呼ばれるバイオロイド特有の人工細胞小体まで有しています。これにより人間のようでありながら、平均寿命、身体能力の強化など人間以上の性能を発揮することができます。

そして、バイオロイドは対象を識別する際"脳波"を見ています。"人間様"と問いかけた白い少女……スノーフェザーは、自分でも驚いてしまうほどに感嘆の声を漏らし、そして無表情を作って話に応じてくれます。

後で分かることですが、スノーフェザーからすると製造され稼働し始めて今の今まで、一度も会ったことのない"人間様"に初めて邂逅した瞬間だったのです。檻ごしの、とてもとても輝かしいとはいえない悲痛な出会いでした…。

 

“妖精の村"爆破事件とイヤリング

 バイオロイドは、人間に奉仕することが使命とされています。所属がどうであれ、"命令"をされてしまうと拒否することはどんなバイオロイドでもできません。

初めて会った人間様に奉仕したい白いバイオロイド。しかし、彼女のやろうとしていることは人間様に害が及ぶかもしれない危険な"賭け"です。妖精の村で騒ぎを起こし相方がイヤリングを奪取したのは作戦の一環で、まだ成功はしていない段階。人間様である主人公を巻き込みたくはないばかりに、騒ぎを起こした理由を話すことを戸惑います。

“命令"なら話すしかない。"お願い"なら話さなくてもいい。この選択肢次第では、妖精の村特有のルート分岐が行われ話の本筋はそのままなものの登場人物の反応が異なります。

 上の選択肢「命令だ」と主人公が重要なことだから聞き出したいと迫ると悲しい表情をします。「お願い」と頼むと諮詢し続けた結果「私はスノーフェザーと申します。」と自己紹介の後、決心をして話だしてくれます。

これも後で分かることですが、スノーフェザーは"優しい方"にご主人様になって欲しいとの願いを持っています。初めて出会った相手がどんな方か分からずお互い探っている中、結果的に主人公としては重要だった内情があるとはいえ強く"命令"されてしまった彼女としては"優しい"かと言われると竦んでしまうのは分かります。

救護団体に救われ、ここグアムに定住するようになったバイオロイドたちの住む妖精村の"元"民。それがスノーフェザーだったんです。

 

解き放たれた"檻"の扉

 爆破事件を起こした犯人と話す来訪者たち主人公。妖精の村のバイオロイドたちからすれば、何か共謀しているのかと思われても仕方のない状況です。そうでなくとも、妖精の村の民たちは主人公たちが戦力増強のため新たに仲間にしたい存在です。険悪になっては元も子もありません。

主人公は向かってきた妖精の村の住人達に気づき離れようとした際、何の気なしに軽く触れただけでケージの扉を開けてしまいます。スノーフェザーは、「絶対に諦めきれないことがある。」と飛び立ち話の途中だった主人公たちも追いかけます。

なお後に分かることですが、あの時檻が簡単に開いたのは"鍵がかかっていなかったから"です。レジスタンスこそ2名とガラクタロボことMr.アルフレッドだけなものの、希望に向けて動ける協力者が存在していたんです。"あの時交わした約束が守られる“と信じて……。

 

 もう一人のレジスタンス、アクロバティック・サニーからは今回の爆破事件の目的を聞けます。

スノーフェザーが妖精の村の中で爆破事件を起こし、騒ぎに乗じてサニーが村人の一人からイヤリングを奪取。イヤリングから流れ込んできている洗脳…コアモジュールへの浸食を逆手に取り、Mr.アルフレッドが洗脳を解除するコードを書きこむ。その後洗脳してきている今回の敵対AI…ロバートの本体に乗り込み、アップロードして村人たちを洗脳から開放する。これが彼女たちレジスタンスの目的でした。

最中、スノーフェザーは何度も嗚咽の涙を流しかけてはサニーに励まされます。スノーフェザーが好きだった妖精の村は洗脳され変わり果ててしまい、追われる立場となってしまったレジスタンス。

あれから今回のために長い時を準備にかけてきており、1週間何も食べられない日々もあったのだとか。涙の理由は、当時何もできなかった自分の愚かさかや、洗脳に苦しむ村人たちへの憐憫か。スノーフェザーの心が綺麗だと分かる1シーンです。

 

過去:2度失った"家族"

 バイオロイドたちにとって、一緒に暮らすバイオロイドは"家族"のようなものです。

滅亡戦争後、世界が鉄虫の勝利で終わった人間の滅んだ世界では明日が拝めるかも分からない日々をバイオロイドたちは過ごすことになります。主人を失って狂うものがいました。壊れたように後を追うものもいました。微かな希望に向け生き残っているはずの人間を探すものもいました。

エルブンの言う"姉妹"とは、妖精の村に所属する村人のうち"エルブンシリーズ"のことを指していると思われます。

今日を明日を生きるため、集まり協力しあって行動しているんです。これはもう"家族"と言っても遜色がないでしょう。

 

潰えかけた未来

 スノーフェザーは遠い過去、鉄虫の群れに追われ最期を覚悟します。「私も結局……」の台詞を聞くに、かつては仲間がいて、仲間がやられたことへの怒りと憎悪で自分を見失い反撃をしたものの追い詰められている……。そう感じとることができます。

スノーフェザーは動物遺伝子の込められた主人の密着警護に特化した"コンパニオンシリーズ"です。主人や相方想いの力が強すぎて、喪ってしまうと"壊れて"しまいます。この壊れ方は尋常ではなく、作中に登場するさまざまな兵器で武装した"軍所属のバイオロイド"以上に敵陣に被害を与えるほどの暴走をします。

このあとスノーフェザーはかつての救護団体"妖精の村"の民たちによって九死に一生を得るのですが、この時率いていたリーダーは「どこかの軍の隊長クラスのバイオロイドかと思った」と話すほどに戦闘能力も高いのがコンパニオンシリーズ。このスノーフェザーも例外ではないのです。

 

招いてしまった悲劇

 妖精の村の生活にも慣れ、今度は救う側に回りサニーという唯一敬語を使わず話す中でもある親友を得たスノーフェザー。救って貰った恩返しに、と妖精の村のため汗を流す中、とあるバイオロイドと出会います。名はレモネードオメガ。敵対勢力のバイオロイドです。

彼女はとある目的のため動いており、そのために探し物をしていました。敬語口調で話し、リーダーであるセレスティアをも認める礼儀正しく話すオメガにスノーフェザーはすっかり気をよくし、終始ニコニコと対応し探し物の協力と村の位置を教えてしまいます。

 

 妖精の村の民のため、と遠出し発見した食料貯蔵庫の有りかを持ちウキウキ気分で日の落ちた妖精の村へと帰ってきたスノーフェザーとサニー。

しかしそこで見たのは、地に伏し苦しむ様子の村人たち。戦場では防護に長ける高級モデルのブラックワームですら、一瞬で制圧されたと自身の非力を嘆きます。村が襲撃されたのです。

うずくまるかつて自分を救ってくれた張本人のリーダー…セレスティアを始め妖精の村の民の耳に輝くイヤリング。これは洗脳装置であり、しかも彼女らバイオロイドを構成する主要モジュールを浸食してしまうとのこと。

オメガの"探し物"であった"かつて正常だった人類の味方AIロバート"はオメガにより狂い、オメガの目的である"新人類プロジェクト"のための操り人形として起動。村人たちを生体実験材料として使用するようになってしまったのです。ここにきて始めてスノーフェザーは狼狽し、大きく泣く表情を見せながら……セレスティアの願いを聞き届け必ず助ける、と約束をします。

 

 舞台であるグアムの島にはブラックリバーの木々に巧妙に隠された実験場が存在しています。

ハルピュイアの左上あたりの角を見ると分かるように、適合しなかった、または使い物にならなくなった"実験材料"は縦に長い箱型のコンテナの上部に光る顔表示に赤く×が打たれてしまう様子。スノーフェザーはこうして、作中で分かる範囲だけでも2回の仲間の損失を経験してきたことになります。

共に今日を明日を生きるため手を取り合って暮らしてきた家族同然の仲間です。一緒にご飯を食べたり笑いあった住人もいたかもしれません。サニー以外にも友人と言えるバイオロイドもいたかもしれません。しかし……スノーフェザーはあの時、オメガに協力してしまったばっかりに、と嘆きます。

 

 当初の作戦が上手くいくかどうかは、後の物語を見ていると"無謀でしかなかった"と感じます。

敵の戦力はMr.アルフレッドの想定を逸脱していましたし、ことが上手く運んだとして異変に気付いたロバートがサニーとMr.アルフレッドらを生かしておくとは到底思えません。過程でスノーフェザーが無事のままかも分かりませんし、よしんば洗脳が溶けたとして村人たちとスノーフェザーが間に合うかは全くの未知数です。

主人公と出会い主人公がレジスタンスの協力をする選択をしたことで、物語は解決に向かっていきます。

 

理想:仕える人

 スノーフェザーはリーダーと紅茶を飲むのが好きです。滅亡前から存在している個体の、自分の体験し得なかったまだ人類が存在していた時代の話を聞けますから。そして何より……皆が笑い合えますから。

 

まだ見ぬ"人間様"

 どんな話を聞きたいですか?の問いに対し「人間様の話がいいです!」と即答するスノーフェザー。

滅亡戦争前から彼女が存在していたなら人間の姿は知っているはずです。しかし知らない、となると人類が滅亡後に上位バイオロイドによって製造され対鉄虫勢力への戦力として戦っていた、と見ることができます。戦いには慣れています、というのは本当に戦いに明け暮れていたからなのでしょう。

しかし本質は人間への奉仕が第一なバイオロイドです。コンパニオンシリーズともなると、"仕えるべきご主人様"がいないのはかなりのイレギュラーかつ心理的ストレスでしょう。どんな形でもいい、“人間様"のことを知りたい……の欲求のうち、やっぱり気になることが出てきます。

 

 戦闘のために製造されたとはいえ、彼女らは女の子です。「恋愛をしたことがあるんですか?」と続けるとこの"セレスティア"の個体は残念ながら過去人間と接触したことはなく、あっても階級が低く遠巻きに見られるだけだった、と話します。そもそも異性というより、"護るべき対象"としか見れなかったそう。

意外そうなスノーフェザーの頭を、セレスティアはなでなでと愛でてくれます。はぐらかされはしましたが、嬉しそうなスノーフェザー。こう聞くと背が低いのかと思いがちですが、冒頭でも紹介した通り彼女は高身長組の174cmでセレスティアの172cmより高く妖精の村での新規登場組で最長だったりします。

 

理想の"ご主人様"

 "理想のご主人様像"を聞かれるスノーフェザー。

頭を撫でられるのが好きなのはリーダーも知っていました。しかし本当にして欲しいのは"理想のご主人様"にです。まだ見たことのない人間様。既に絶滅しているとされ会えるかも分からない人間様。

そして今日を明日を生きられるか分からない日々の中での仕えられるならの夢物語。

きっと、いつか。

 

 身体が大きいことを気にしているけど、それでもそんなことお構いなしに寝るときは一緒に寝てくれて、ぎゅっと抱きしめてくれる。きっと小さなベッドでは占領してしまって申し訳なくなってしまいますね。

そもそも、スノーフェザーモデルは夜行性ではないものの夜間の警護に当てられることが多かった商品。人間様に会えるかどうかすら分からない。仮に、万が一、億が一、会えたとしても理想のご主人様となってもらえるかなんて分からない。

あまりに低く、もはや天文学的レベルの確率ですらあると思える、夢のまた夢、まさに泡沫の夢とも言える願い

この時の彼女は、セレスティアの話す夢物語「空からとても素敵な人間様が下りてきて、ここから連れ出してもらえるかもしれない」なんてことが実際に起こりうるとは夢にも思っていなかったはずです。

 

 一度はAIロバートの本拠突入前、絶望的な危機に陥った主人公たち。スノーフェザーが被弾し血を流し白いドレスを赤く染めながらも、操る強力な冷気で戦場を凍らせ時間を稼ぎ危機を脱出しました。

本来、バイオロイドとは人間に奉仕する"モノ"です。もし主人公が旧人類あるあるの人物だったのなら、バイオロイドなぞいくら傷ついても何とも思わなかったでしょう。

しかし主人公は違いました。その場で応急処置を行い、バニラなどの手を借りてでも治療を施し、失血の影響か気を失ってしまい倒れこんだスノーフェザーを、人間ではなく模しただけの製造物であるはずの存在を、同じ人のように扱い意識が回復するまで手当を行いました。

包帯の巻かれた横腹を撫で、微笑むスノーフェザーです。理想のご主人様要素の一つ、"優しい"判定を見出した瞬間でした。

 

合流:それから

 スノーフェザー√では、オメガにより狂い妖精の村の住人たちを実験体にしたAIロバートにスノーフェザーが止めを刺すことで物語は一旦終結します。

かつての家族同様の仲間たちから離れ2人だけで不安な日々を過ごし、確実な機会を伺い続け……。準備に準備を重ねてもなお成功率が高いと言えなかった"賭け"は、主人公の力添えがあったことで成功へと相成ったのです。

 

始めてのご主人様

 「あ…、あの……その……。」

開放された妖精の村の住人達からせめてもの恩返し、として寛ぐよう伝えられたリゾート施設。案内した元レジスタンスの2人のうち、スノーフェザーは去り際におずおずと協力してくれた"人間様"に声をかけます。一体どれだけこの瞬間を待ちわびたのでしょうか。そして、もし断られた時のダメージをも思うと胸が張り裂けそうだったと思います。日頃から口数の多いタイプでもありませんし、一体どれだけの勇気を振り絞ったのかは計り知れません。

 

第3の家族

 主人公から「もちろん」と了承をもらったスノーフェザーは、満面の笑みを浮かべます。言葉こそ少ないですが、過去のことを思うと……。飛び上がりそうなほど嬉しかったに違いありません。

こうして、スノーフェザーは無事オルカ入りを果たします。

数々の悲劇を乗り越え……奇跡的な出会いをした主人公である"ご主人様"に仕える、"新たな家族"の一人として。

 

現在:恒久の止まり木

 オルカ入りしたスノーフェザーは、正式に挨拶を済ました妖精村イベントを読んでいない方が知る通りのスノーフェザーです。

オルカに来て初めて同じコンパニオンの姉妹たちに会いました。長姉のリリスや次女扱いの猫遺伝子のペロは妖精村の一件で心に傷を負っていると気にかけます。妹分扱い狼、犬の遺伝子が含められているフェンリルやハチコは愛情表現やなぐさめる意味あいでぺろぺろと舐めて元気づけようとします。

待望のご主人様と、新たな家族との生活にも徐々に順応していきます。

 

新しい生活

 これまで個人警護と無縁な生活を送ってきたため、コンパニオンの姉たちから教わりつつ主人公の警護の練習も行っています。

まだまだ緊張しすぎているきらいはありますが、大切な家族を守るため、そして大事な大事なご主人様を守るため、絶賛練習中の姿も確認することができます。位置としては少し後ろの様子の警護見習いスノーフェザーちゃん。"当たってしまう"とはどの部分なのでしょうか。

あえての「当たってしまう」、なのでやっぱり胸元の大きな柔らかいものなんでしょうか。そのたびに頬を染めて縮こまる様子が思い浮かぶようです。

 

 コンパニオンの姉妹たちとは、度々ピクニックとして姉妹水入らずで楽しんでいる姿も確認できます。妖精村の頃と比べると、少しは羽も伸ばせているでしょうか。

以前はいなかった、同じ動物遺伝子入りの姉妹たち。全員に「お姉さま」を付けて呼ぶスノーフェザーは、すっかり妹分として定着し可愛がられているようです。コンパニオンの中でも背の高さはTOPタイですし、肉体年齢も21歳と最年長なんですけどね。大きな妹、ここに極まれりです。

 

夢見た現実へ

 「夜通し警戒することには慣れています。」主人公の警護担当になったスノーフェザーは、当初はご主人様の警護として夜間も警戒にあたります。ここはオルカの中なので、安全性はそこまで問題ないのですが……。

主人公と親密度が低いうちは、まだまだ距離が近すぎるのは不慣れなのかもしれません。初めての人間、初めての男性です。色々と勉強中ではあるのでしょうけど、その前に念願叶って仕えることのできた"ご主人様"への奉仕というバイオロイドとしての本願だけでなく、寝顔が見られるなんて役得だとすら思っているかもしれません。

 親しくなってくると、主人公はスノーフェザーを一緒に寝ないか、と誘います。"寝る時に抱きしめてくれる方がいい“なスノーフェザーちゃんのことを知ってか知らずか、同じベッドにインです。

バイオロイドは人間より1/2~1/3程度の睡眠で十分なので、本来は同じように寝る必要性はないんですが……。より進展した"誓約"関係での台詞を見るに、スノーフェザーは主人公の寝顔をいつも見れていないとちよっぴり不満げな様子。一緒に寝ていると、先に寝入ってしまうし主人公が起きる後までぐっすり。心底安心しきって寝ているようです。

 

 頭を撫ででくれるご主人様がいい。かつて彼女はそう言っていました。誓約後のスノーフェザーちゃんは、おずおずと主人公に撫でて欲しい、とおねだりしてきます。

台詞の終わり後、あっ……の先は、「えへへ……」が聞こえるため撫でてもらえてご満悦な様子。

夢がまた一つ、叶いました。

 

ウェディングスキン:あなたへ向かう羽ばたき

 そして22/07/13。スノーフェザーがオルカ入りして1年とちょっと。よくしてくれる主人公への感情が尊敬から恋慕へと変わりつつある中、スノーフェザーは怖くなってしまいました。

過去2度も大事な仲間を失ってきた彼女です。今度は待望の、夢が叶ったともいえる理想のご主人様まで失うことになったらどうなってしまうのかと。たった1年、されど1年。激化していく他勢力との抗争の中なのもあり、これまでが大丈夫だったからこれからも大丈夫、なんて保障はありません。

主人公のおかげで強くなれたし、頼れる姉妹たちもいます。オルカの皆もいます。けれど……不安はぬぐえません。

※ボイスが再生されます。むしろ震える声を聞いて下さい。

 

 かつてセレスティアに恋愛について聞いたことがありました。ご主人様はご主人様で、でも好きな男性でもあって……。恋に落ち心から愛している対象を失う、なんて想像するだけで頭が真っ暗になります。そんなスノーフェザーを見越したコンパニオンの姉妹たちは、彼女にウェディングドレスを仕立てることにしました。

これまで警護の練習は進めてきましたし、この1年でもう一人前で護衛として、護れるようになっています。あとは、心の問題だったのです。

※ボイスが再生されます。

 

 勇気を出し主人公へ飛び立ち、そして不安をも消してもらったスノーフェザーの心はもう無敵です。これまでとは異なり、主人公に積極的に要望を伝えてきます。毎日一緒に寝るだけではなく、今日も抱いて寝て欲しいとおねだりもしてきます。

主人公には主人公の都合があるでしょうし、の配慮ができるのは相変わらずなものの、期待に満ち満ちているのが声にまで出てしまっています。

主人公は、あなた自身です。このスノーフェザーも、あなたの前だけのスノーフェザーです。

あなたが主人公を務めるオルカでは、スノーフェザーは毎日夢が叶い続けているのでしょう。

※ボイスが再生されます。

 

おわりに

 スノーフェザーちゃんて基本ほとんど表情は変えない弱音もはかないと強い子なんです。基本スキンだと泣き顔を見せたのはセレスティアやブラックワームなど妖精村の人物が苦しんでる時や、苦しんでいる方を思う時だけ。相手の痛みが分かる、本当に優しい子なんですね。

口を大きく開けて笑うことすらないような物静かな子でもあるのに、こんなに強いなんて儚くて儚くて……。ウェディングスキンでは、"微笑"扱いで泣き笑いの表情を見せてくれます。誰かのためにしか流すことのなかった涙が、ついに自分のためにあふれ出たんですよね。こんな優しい子、幸せにするしかない!と思わずにいられませんでした。

 どうも人気投票だと毎回最上位には食い込めない様子に胸を痛めています。せっかくスキンも貰えたことですし、おっぱいでっか!もいいんですがそれ以外の彼女の魅力も知ってくれたらいいなと思います。スノーフェザー好きが増えますように。

今回は書き方も変えてみましたので、読みやすくなってたら嬉しいです。

Zelarny(@zelarny)でした。

閲覧ありがとうございました。

 

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