ファフニールのSDをじっくり眺めよう【スローで見るラストオリジン】
ラストオリジンにおけるかつての日陰者、大規模停電などテロを引き起こしてきた過去を持つエンプレシス・ハウンド(女帝の猟犬)所属の黄金や宝石などお宝好き龍娘バイオロイド"ファフニール"のSDをじっくり眺めます。
ラストオリジンはレアリティBですら同一挙動、同一表情のキャラがいないほどSDにも力が入れられています。一瞬しか見れない表情や仕草に至るまでSDで演出していることがあるにも関わらず、日頃3倍速で周回ばかりしていると気づけないような発見が非常に多いです。
ファフニールもその一人。何の気なしに眺めてると気づけないような"製作者のこだわり"をいくつも見つけることができます。
ぜひ気づきにくい魅力を楽しむため、最後までお付き合い下さい。
また、SDはラストオリジンにおいては“正確な姿"とされています。
容姿やデザインの確認に迷った時、見るべきはイラストではなくSDなためキャラの正確な理解にも役立ちます。
▽より詳しい記事はこちら。
基本+移動+MVP+勝利モーション
デフォスキン
待機モーション、MVP時、移動、勝利モーションの順です。
表情は不敵に微笑んでるという自信の表れと、勝利モーションでは発見した宝箱を踏みつけ、オホホとでもいうようにお上品に笑ってくれるさまが可愛いです。
ー[見所スクショ集]
勝利モーションのうち、お宝発見時のファフニール。中に黄金などお宝が入っているのかもと期待して、基本モーション時の不敵な笑みはどこへやら目をかっぴらいて口角も上がりきっています。本当に好きなんですね。
ファフニールばかりに目がいくでしょうが、よく見ると尻尾のジュピターもぶんぶんと上下に振っていることにも気づいて下さい。
これも設定から推察すると、ラストオリジンのキャラって総じて一見アクセにしか見えない飾りや武器も本体と深く連動している設定…言ってしまえば"全部で商品"ですし、ファフニール自身も理屈は分からないながら「尻尾に電気を流すと…」と話すので感覚的に手足のように扱っていると思われます。
高まった気分と連動してぶんぶんしている、と考えても何もおかしくありません。
ー[以下考察]
ファフニールの戦闘スタイルは"Blackout Specialist“となっており、これは訳すると停電専門家、や情報隠蔽専門家、暗殺専門家など異なる捉え方ができるようになっています。
移動モーションがいかにも今すぐに殴りかかれる構えのように見えるので、尻尾以外に武器を持たないファフニール流格闘術の可能性があります。
これを踏まえると、待機モーションも腕で胴体を、手で顔を守りながらゆらゆらと揺れるのはファフニール流の臨戦態勢だと言えるかもしれません。
実際ファフニールは自己紹介台詞で「変電所や発電所に忍び込んで大規模停電を起こしていた」と話しますから、いくら闇に紛れやすい夜間とはいえ警備のバイオロイドやAGSに攻撃される機会が多かったことは想像に易いことです。
実際同エンプレシスハウンド所属、爆破テロを得意とする薔花は遠隔操作もできますし、チョナは闇に潜んでの暗殺が得意とするとこの2人と比べると直接施設に忍び込みつつ、発電機や変電器をパチパチドーン!(ファフニール語)しないと任務をこなせない関係上「目撃者は全て消す」を平気で出来る戦闘力は持っていたと推察できます。
尻尾が間に合わないタイミングや狭所での前方方面へは手や足の方が出しやすいですから、ファフニール流格闘術の可能性が高いと考えられます。
スキル1:フロッティ(×0.5倍速×0.5倍速)
ちなみにスキル名の"フロッティ"は北欧神話に登場する剣であり名は古ノルド語で"突き刺すもの"を意味するそうであり、出展"ファーヴニルの言葉"によってはファフニールが住処に残していた剣なんだそうです。
ファフニールが所持していた剣判定なのでしたら、ゲームでは攻撃スキル名に使われていても何ら違和感ありません。ラスオリの場合は己が剣そのものになっているようですね。
デフォスキン
めっちゃよく動きます。
一連の動作を見ると
と左肩→右パンチ→左アッパー→右パンチ→左回し蹴り→右回し尻尾打ち、と無駄なく交互に繰り出してしていることが分かります。
よく見ると攻撃の度に武術における"型"の基本系を維持しようとする動きも入っているので、まさに武人や達人の技術のたまものと言えるでしょう。
ー[見所スクショ集:10枚]
攻撃指示直後、左足を持ち上げ地に付ける寸前。目を瞑ると共に帯電かつ黄色い髪が水色に変色しはじめ、元の角にさらに龍の角のようなものが顕現しようとしています。
左足を地につけた直後、角が完全に顕現かつジュピターと全体が帯電。目や黄色い髪(編み込みの部分も)も完全に水色になっています。
視認できないほどの速度で接敵する寸前、左肩を落としてタックルのように突進する構えを取っています。
ライトニングタックルとでもいうべき攻撃。どの武術においても、ぶちかましは敵を吹き飛ばし防御を崩す狙いがあるそうです。
右ストレート→左アッパー→右ストレートと出した図。SDにしては珍しく上半身が完全に横を向いているので、横乳が大きく見えています。
深く腰を落とし、足で回転を加え身体をねじるように左から右へジュピターを振り回す瞬間。SDにしては背面がキッチリです。
ジュピター直撃。悪い顔してます。体が浮いている姿勢を見るに、沈んだ身体を回転させつつ左斜め上に振りかぶって繰り出したと思われます。バネの螺旋のよう、いえ龍が天に上るようと言いましょうか。
直撃確認。大きな青白い電気が散っています。
ちなみに青い電気は色温度で言うと非常に高い単位であることを指しており、低い順だと赤→黄→白→水→青となっていきます。熱力学的温度ではK(ケルビン) を用いて表せられます。
平時の日中の太陽の光が5000 – 6000 Kであることと比べると、青白い光はこの2倍近い単位です。つまりそれほどの熱量をファフニールが扱っていることを示しています。
攻撃直後、敵から離れる際に既に角の権限が弱まり目や髪の水色が弱まっています。
定位置に戻ってきて姿勢を戻す前です。いつものように腕を戻す手前の時点で既に水色が完全に黄色に戻っています。
スキル2:バスターストライク(×0.5倍速×0.5倍速)
デフォスキン
※見所が多すぎるため4分割しています。
ーPart1.行動指示~飛び立つまで
ーPart2.空中姿勢制御
ーPart3.専用カットイン (等倍)
ー規制版
ー無規制版
ーPart4.超飛び蹴り直前~終了まで
ー[見所スクショ集]
「〇〇〇〇のことかーーー!」
華麗なバク転後、何やら力を溜めるファフニール。
尻尾が肥大し青白くなっていくだけかと思いきや、表層が分離していく…!?
完全に帯電した尾と二対の皮に。
翼のような形状になっている…!?
翼が生えた!
空中姿勢制御中。尾から分離し皮はファフニールの背から生えるように形状を変えたようです。
背中がぱっくり空いている衣装なのはこのためなのでしょう。
必殺キック最後の貯め。スキルカットインを見ても、軸に使用している脚は龍の螺旋模様のある左足のようです。
そういえば、スキル1のフローティでも回し蹴りは左でしたよね。
天罰キックを下し定位置に戻るファフニール。めっちゃ悪い顔しているだけでなく、やはりここでも段階的に翼が尻尾に畳まれていきます。
日頃見ているぶっとい尻尾は尻尾でありながら、翼でもあったようです。
戦闘不能モーション(×0.5倍速)
デフォスキン
どこに隠してたのお宝の数々。
ファフニールといえば神話上の同名の存在も黄金に魅せられ、共に死ぬことを選ぶほどだったので実に"らしい"原作リスペクトに思えます。
一方で誓約時では、基本時と比べると“お宝"を指すものが異なる点がポイントです。
修復室
デフォスキン
台詞の割に修復室にまで黄金の入った宝箱を持ち込み、包帯ぐるぐる巻きでも手に異なる宝石を離さなず口元も笑っているあたり本当に好きなのだと分かります。
誓約状態ではお宝が"とある別の物へと昇華"しているため、誰かさんに「一緒に寝てくれたら」と話している甘え上手な一面もうかがえます。
SDじっくりファフニールまとめ
ゆらゆら待機モーションが可愛いのでGifにしてみました。ゆーらゆら。
立ち絵やこの待機モーション見てると服の構造どうなってんだ、になりますが、SDを見ていると構造の理解が捗りますね。
パイズリ穴だけでなく側面もがっつり開いているどころか、チャイナ服のようで背中側は首回りと腰周りしか布がないびんぼっちゃまスタイルと言っていい構造なのは驚きです。
とはいえ実際テスラテイル"ジュピター"の放電で服が焼け落ちる可能性があると思うとない方がもはや潔いのかもしれません…。
こういった電気や火を扱うバイオロイドは当然耐えうる強度を持った強靭な皮膚で構成される設定でもあることが、服の方が強度が低い可能性がある裏付けになっています。(実際バイオロイドたちが基本的に来ている服は製品価値を高めるためな設定)
彼女の所属していた"エンプレシス・ハウンド"は裏社会で暗躍していた組織ですから、余計に妙なところでコストカットしてそうなところがさらにこの理由を強固にしているという…。
黄金が好きな理由だったり、尻尾が外れるのかどうかなどはファフニールのみぞ知る。
本国版ではスキンも貰っているファフニール。日本版上陸後にはスキン版も更新しますのでお楽しみに。
なにはともあれ、ファフニールのSDをじっくり眺めることでよりラストオリジンを楽しむ一助になれば幸いです。
▽ファフニールのレシピなど予習記事はこちら。
▽ファフニールが初登場するイベント"ソラからの黄金"イベントの記事はこちら。
▽その他のSDキャラシリーズはこちら。
まさかの前回更新したウンディーネ編から実質2年も経ってしまって更新を待って下さってた方々には本当にすみませんでした……!
やはりスローで見るラストオリジン記事を書くのは楽しいので、今年は多めにお送りできたらと思っております。
大衆向けではないせいか苦労の割に伸びない点が本当にネックで、皆さまからの応援の声が一番モチベです。応援よろしくお願いします!
サービス開始から遊んでいるラスオリ一筋の自称上級者、Zelarny(@Zelarny)がお送りしました。
閲覧ありがとうございました。
ディスカッション
コメント一覧
待っておりましたSD観察記事!
スロー再生で紹介してくださるのはとても助かります。
ファフニールの動きはすごく多いので、制作側の気合が感じられますねw
びんぼっちゃまスタイルになってるのも、戦闘時の動きやすさ優先で合理的かと思います。
ただ潜入破壊任務が目的で作られたはずなのに、髪の色や服装とか、わりと目立つ感じにデザインされているのは面白いところです。
人間相手なら誘惑したりで油断させるためだったのかなぁ?
お待たせしてしまってほんとすみません!
おかげさまで書き上げることができました、ありがとうございました。
デザインはほんとにそうなんですよね…。
旧時代はなおさら個人のオーダーメイドなどで、一目でバイオロイドだと分かる見た目だと反バイオロイド団体から攻撃された、という設定があって、これがケモバイオロイドがいない理由になってるんです。
ペロとかハチコとかは天下の三安ですし所持者が裕福層だったので手だしされなかったと推察できるんですが、マリア・リオボロスの有するエンプレシスハウンドは実質個人組織みたいなものなので街中で見かけたらまず攻撃受けそうなんですよね……。
活動は完全に夜にだけだったとか、猟犬に対してのコメントで性格が悪い、とも言っているのでギクシャクしながらもある程度露払いはされてたとかな感じかもです。
ので、冒頭で日陰者、と書いてたりしました
いつか語られるといいですね!